下水道の処理水にはチッソやリンなどが含まれていますが、川に放流して自然の浄化能力で処理させるというのが、下水道水の処理システムです。
下水処理場で、飲料に適する程度にまで浄化することも可能ですが、そこまで人為的に処理するには膨大なコストがかかります。
水の汚れを減らすためには、私たちの台所が河川や海につながっていると自覚して、できるだけ水を汚すものを流さないようにすることが大切です。
みそ汁1杯のBOD(生物化学的酸素要求量)は2万5000ppmです。
これを台所で流すと、きれいな川の水質(2ppm)と同じにするためには、お風呂の湯船6杯分もの水で薄めなくてはならない計算になります。
みそ汁は残さず飲むという人でも、お米のとぎ汁は流していませんか?台所からの排水は、水の汚れの大きな原因の1つなのです。
台所では、エコクッキングに心がけましょう。
いろいろメニューを工夫して食材を使い切り、つくりすぎは禁物です。
適量をつくりすべていただくのが経済的、環境的、健康的です。
みそ汁や煮物の汁などはそのまま流言ないようにしましょう。
三角コーナーには、使い古しのストッキングなどで覆って、細かいごみを流さないようにします。
食器についたカレーやシチュー、油汚れは新聞紙でふき取ってから洗います。
お米のとぎ汁は、庭の木やベランダの植物にかけてやるとよいでしょう。
泥つきの野菜は、あらかじめ新聞紙の上で泥を落としてから洗います。
揚げ物に使った後、疲れた油は、炒めものに使って使い切るように心がけます。
油は何回も使っても、それほど変質しません。
やむなく廃油として捨てるときはポロ切れや新聞紙に吸わせて、燃えるごみ(可燃ごみ)として処理します。0.5リットルの使用済み天ぷら油をそのまま捨てると、魚が棲める水質にするには、200リットルの風呂桶約500杯分もの水でうすめる必要があります。
食用廃油をためておいて、手作り石けんをつくってみましょう。
廃油が汚れ落ちのよい手作り石けんに生まれ変わります。
大人がついていれば小学生でも簡単につくれます(参照『イラスト版手作り石けんのすべて』河辺昌子著、合同出版)。
洗たくで大切なのは、できるだけ合成洗剤を使わないことです。
合成洗剤がそのまま川に流れると、1カ月たっても70%程度しか分解されず、川や海を汚染します。
また、合成洗剤に用いられる界面活性剤には、「環境ホルモン」の一つとされるノニルフェノールが含まれています。
合成洗剤よりずっと分解しやすい、石けんを使ってください。
ただし、そのばあいも、使いすぎないことが大切です。
お風呂では、シャンプーの使いすぎも問題です。
毎日シャンプーすると、それだけたくさんの洗剤排液が流れ、環境を汚すことになります。
毎日のシャンプーは髪にも皮層にもよくありません。
トイレでは、紙の使いすぎに気をつけましょう。
糞尿にくらべて、トイレットペーパーはなかなか分解しません。
単独処理浄化槽(トイレの汚水だけを処理する浄化槽)では、処理水の中にペーパーの繊維がまじって流れ出すばあいもあるほどです。
単独処理浄化槽の設置は現在では禁止されており、下水道のない地域では、新たに設置するばあいは台所、風呂などの雑排水もいっしょに処理する合併処理浄化槽にしなければならなくなりました。
浄化槽の中には微生物が生きていて、有機物の汚れを、生分解処理をしています。
トイレ掃除のときに、便器に強酸性やアルカリ性の薬剤を流すと、そのまま浄化槽に入り、微生物が生息できなくなります。
水処理効率が著しく低下することがあるので注意が必要です。
さて、ここでクイズです。
また、日本に特有なのが自動販売機です。
清涼飲料の自動販売機1台分の消費電力が、ほぼ1世帯分に相当するといわれています。
エネルギーの浪費だけでなく、ポイ捨ての発生源にもなっている自動販売機のありかたを真剣に考えたいものです。
最近の電気製品は、リモコンひとつでスイッチが入ります。
ビデオやミニコンポなどには録画や録音時間を記憶する機能が付いています。
さまざまな機能が付いて便利ですが、このような製品は、スイッチを入れるとすぐに起動できるように、いつも弱い電気が流れているのです。
これを「待機電力」といいます。
東京電力の調べによると、主電源スイッチが入ったままだと、使っていなくてもテレビはl〜3ワット、ラジカセやビデオデッキのばあい、消費しています。
家庭の中に電気製品が増えてきたため、電力消費量のうえで無視できなくなっています。
財団法人省エネルギーセンターの調査によると、1世帯あたりの待機電力は、家庭の全消費電力量の10%台にもなるといわれています。
また、経済企画庁の試算では、電気製品の待機電力は年間約150キロワット時(家庭の消費電力の15日分、約4%)といわれています。
待機電力を減らす方法は、主電源スイッチを切ることです。
ただし、主電源スイッチを切っても電気が流れている製品もあるので、数日留守にするようなばあいは、コンセントを抜いておきましょう。
エアコンは、冷房時は1℃高めに、暖房時は2℃低めに設定すると、約10%の省エネルギーになります。
部屋の温度の目安は、冷房時が28℃、暖房時が19〜20℃です。
使用時間を1日1時間減らすと、年間また、エアコンのフィルターが目詰まりしたまま1カ月使うと、効率が約10%もダウンします。
閉め切った窓からでも熱は20〜30%出入りするので、省エネ効果を高めるためにはカーテンが効力を発揮します。
エアコンの屋外機の設置場所も注意が必要です。
直射日光が当たる場所を避け、通風のよいところに設置します。
ドアの開閉で、冷気が逃げます。
開閉時間が10秒から20秒に延びると5〜15%多くなります。
扉にハガキをはさんでみて、ずり落ちるようなら、電器店の人を呼んで扉の調整をしてもらいましょう。冷蔵庫内の収納も重要です。
食品を詰めすぎると、通気性が悪くなって、消費電力量は4〜5%増えます。
冷凍室は収納スペースの50%程度、冷蔵室は60〜80%が適量の目安といわれています。
冷蔵庫を置く場所は、直射日光を避け、暖房があたりにくい場所を選びましょう。
まわりの温度が30℃になると、15℃のときにくらべて約家の照明は、電球(白熱電球)と蛍光灯を上手に使い分けるのが、ポイントです。
意外に知られていませんが、蛍光灯のほうが格段にエネルギー効率がよいのです。
電球にくらべて、おなじ電力でおよそ4〜5倍の明るさが得られ、しかも電球の5〜10倍の寿命があり、消費電力は約3分の1少ないのです。
夜、長時間明かりをつけたままの部屋の照明を蛍光灯にすると経済的です。
蛍光灯のなかでもインバーター・タイプの蛍光灯は、おなじ明るさなら約20%の省エネになり、おなじ電力なら約25%明るさがアップします。
照明器具はこまめに掃除すること。
1年間掃除をしないと、明るきは約20%、汚れやすい場所では40%も低下してしまいます。
月初めから現在まで、どのくらい電気を使ったか?電気料金に換算するといくらになっているか?こんな表示がリアルタイムで掲示されれば、電気の節約行動につながるのではないでしょうか。
そんな便利な機器が「省エネナビ」で、省エネルギーセンターが開発したものです。
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